働くママパパの急なお休み、フォローする側とされる側の心構えとは。
コロナ禍の今、家族の1人がコロナになると
家族全員が順番にかかっていき、家族全滅ということも珍しくない今日この頃です。
そうなると困るのは、パパやママ。
特に外で働くパパやママは、長期に渡って仕事を休むことになり、有給がさらに減ってしまう不安だけでなく、
「職場のメンバーに申し訳ない」と肩身の狭い思いをしてしまう人もいるでしょう。
非正規で契約社員やパートのママは、クビになるかもしれない不安だってあるんです。
この記事をお読みになっている経営者の方がいましたら、
そんな方こそ、ご配慮いただきたいと思います。
今日は何度となく私がお伝えしていることを
パパママ側とその周囲の方々や会社側の皆様の立場となって、再びお伝えしていきたいと思います。
フォローされる側(パパママ)の方へ
子どもの発熱などで、パパやママは仕事を急に休まざるを得ない時期はあります。
幸いこのご時世なので、ちょっとの熱で保育園や学校に行かせることもできず、
子どもを置いて仕事に行くわけにもいかず。
自宅で子どもと向き合いながら、もんもんと過ごされているのではないかと思います。
自宅では何もできないようなお仕事であれば開き直って
そんな時だからこそ、お子さんとのんびり向き合いましょう。
熱が高い時やきつくて不安な時は側にいてあげてください。
少し元気になったら、家の中でできる遊びに付き合ってあげましょう。
お話しできるお子さんには、ゆっくり話を聞いてあげましょう。
慌ただしくて普段はできないようなことを、ゆっくりしてあげてください。
テレワークができるお仕事であれば、
お子さんが寝ている間や回復傾向にあるのであれば、
様子をみながら仕事をしてもいいのではないでしょうか?
大切なのは、ご自身の気持ちとお子さんや家族の気持ちの両方を尊重することです。
具合が悪いお子さんのことを責めるわけにもいかないですし、
子どもにつらくあたってしまうなんてのは論外です。
だからと言って、ご自身の気持ちを心の奥へ押しやって
閉じ込めてしまっては、後々いろんな問題に発展してきますので、それもいけません。
そういう場合は、自身の気持ちとしっかり向き合うこと。
ー自分はどうしたいのか?
ー何がどうなって、自分はどのように感じているのか?
ー自分でできることとできないことに分ける。
ー自分でできることはやる。
ーできないことは諦める。できないことに固執しない。
こんな風に自分の気持ちを整理してみてください。
意外と自分では解決できないことにこだわって苦しんでいることが多いのです。
この状況下で、自分ができないことの代表的なのは、
「自分が休むことで皺寄せが行っている職場のメンバーに対しての申し訳なさ」
これはどうにもなりませんよね。
いいんです。考えたってどうしようもありません。
仕事に戻ってからその分はしっかり頑張ればいいんです。
ただ周りの方に対して
「育児中なんだから迷惑かけたりするのは当然!」とか「してもらって当たり前!」
的な行動をすることだけはやめましょう。
そして、こう思うようにしてください。
「今は、私が負担をかけてしまう時期。
でも私ができる時は、メンバーが休んだ時にしっかりカバーしたりサポートする!」と。
フォローする側の方へ
自分が独身だから、自分はもう子育て終わったから、周りには迷惑かけない。
なんて思っていませんか?
そんなことはありません!
この先どんなことが起こるかわからないのです。
『この世は、持ちつ持たれつの世界』です。
あなたが周りに助けを求める時がいつか来るかもしれません。
自分自身が突然病気になったり、怪我をすることもあるかもしれません。
パートナーの方が突然倒れるなんてこともあるかもしれません。
先のことはわからないのです。
そんな時、必ずあなたは誰かの世話になるのです。
誰かに迷惑をかけてしまうかもしれません。
誰かに迷惑をかけても、「ありがとうございます!」って素直に甘えられる自分であるために、
今は職場のメンバーをフォローしてあげてください。
この世は、持ちつ持たれつの世界。
「困った時はお互い様!」の世界なのです。
経営者の方、上司の方へ
自分の従業員や部下が困っている時、つらい時、どのように対応していますか?
なんとか知恵を絞って、助けてあげようと思いませんか?
1番つらい時に助けてくれた人、優しく声をかけてくれた人のことを忘れる人がどこにいるでしょうか?
Google社のアリストテレスプロジェクトの調査結果は有名な話です。
最も成果を上げるチームは、「心理的安全性の高いチーム」なんです。
メンバーの欠勤で一時的に人手が足りない状況でも、
お互いを信じ、カバーし合うチームであれば、困難は乗り越えられるはずです。
日頃からそういうチームを作っておけば、ピンチの際にも大いに力を発揮してくれます。
そのためには、リーダーであるあなたが、
チームメンバーのことを思って普段から行動することが必要です。
心理的安全性の高いチームを作りたいのであれば、
まずは『あなたから』、行動することが大切なのです。
おわりに
私も人生のうちで何度かつらい時期がありました。
そんな時に気持ちに寄り添ってくれた人、支えてくれた人、そのご恩は一生忘れることはありません。
もちろんその方への恩返しは必ずしていきます!
そして私がしていただいたように、
困っている人やつらい気持ちを抱えた人の
力に少しでもなれるのであれば、
私にできることを喜んでしていきたいと思っています。
一人ひとりの力は小さいですが、
私が支えた人達が更に誰かの力になる。
そしてまた支えてもらった人が更に別の誰かのサポートをする。
これがどんどん広がっていけば、「持ちつ持たれつの世界」がどんどん広がります。
「恩送り」ともいいますね。
だから、働くパパやママが少しくらいお休みしたって、
誰かが助けてくれるから心配しなくて大丈夫。
この世は持ちつ持たれつ、お互い様の世界なのですから。