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周りの「信じ続ける力」の大切さ

WBCが終わりましたね。
未だ興奮冷めやらぬ方もいるかもしれません。
メキシコ戦の劇的な逆転勝利。
痺れる投手戦の決勝戦。
それ以外でも選手や監督の今だから話せる裏話がTV等でまだまだ話題となっています。

我が家でも少年野球や中学野球に関わってきた息子たちがいるため、
家族全員で固唾を飲んで観戦しながら応援していました。
WBCが終わり、少し気が抜けた感もある中、
「夢」を追いかける、あるいは実現することに関して、
今回学ぶべきことがあったと強く感じたので、
遅まきながら今回はそれについてまとめてみました。

大谷選手の夢の実現

MVPに選ばれた大谷翔平選手の「夢」の実現は、様々なところで知られ有名な話となりました。
本当にほぼ予言に近いほどの、夢の実現でした。

私が驚いたのは、大谷選手の高校生の時に書いた夢のあまりにも具体的な内容でした。
そしてそれを実現するためのマンダラチャートに記した、これもまた実に具体的な方法。
そして、それを実現していった強い意志。

ここからは私の推測でしかありませんが、いくら本人の強い意志があったとしても
それを長く維持し続けるのは並大抵のことではありません。
しかも大谷選手は幼少期の頃から野球選手への思いを語っています。
おそらく家族の方をはじめとする周囲の方のサポートがあったはずなのです。

私がコーチングや対談した方で大谷選手の他にも、
自分自身の気持ちを強く持って、自分自身を信じることができる人には
共通したご両親の関わり方があるように思います。

それは、『あなたならできるよ』

という、「どんな時も、信じ続けてあげること」です。
おそらく、ご家族や周囲の方々が小さな頃からいつも大谷選手にそう言葉がけしてきたと思うのです。
優しく見守り続けたはずなのです。

村上選手の復活劇

昨年のシーズンでホームラン王になり、「村神様」とまであがめられた村上宗隆選手。
みなさんご存知のように、WBCでは4番として三振続きの全くの不振でした。
とうとうイタリア戦からは4番を外れ、5番打者となるほど。
それでも栗山監督は村上選手をスタメンで使い続けました。

どうしてそこまで村上選手を信じ続けられるのか?
私が監督だったら、きっともっと早くにスタメンから外したのではないかと思ったほど。

WBC終了後のインタビューで栗山監督は、
個人として「彼なら絶対に打ってくれる!」という変わらぬ思いと
監督として「勝つために取らなければならない手段」との葛藤が
あらゆる場面でせめぎ合いを続けていたとお話されていました。

それでもなお、自分自身の思いと監督としての判断とで
村上選手を信じ、使い続けたあの思いは指揮者としてさすがだなと思いました。
結果はそれがナイスジャッジだったわけですが、
栗山監督の話からは、もしメキシコ戦の最終回で村上選手がうまく打たなかったとしても
全く後悔はなかったのではと感じるほどでした。

栗山監督の村上選手を「信じ続ける力」があったからこそ、
自分の力を信じてサヨナラ打を放った村上選手、
そしてみんなの悲願だった、侍ジャパンの世界一奪還があったのではないでしょうか?

おわりに

「強い意志を持ち続ける」ことにしても
「自分自身を信じる」ことにしても
一人ではなかなか成し遂げられるものではありません。

やはり周囲の人の「支える力」がとても大切なのです。

今回はWBCからそれを学びましたが、
信じ続けることは、親として、また仕事をする上でもとても大切だと思います。
子ども達が自分に自信を持つ、あるいは自分を信じる力。
それは両親や周りの人が
「あなたならできるよ」
「失敗してもまた頑張れば大丈夫」
そう言葉がけしながら、優しく温かく支えていくことで養われていくのだと思います。

仕事でも同じです。
上司が部下に対して、
「君ならできるよ」
「失敗しても次うまくやればいい」
と信じて支えてあげることが必要なんだと思います。

コーチングではそのことを「勇気づけ」といいます。
みなさんもぜひ「勇気づけ」を周りの方々にやり続けてくださいね。
きっと良い関係が築けていくはずです。

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