自分を知るということ ~フィードバックがもたらす新しい発見~

最近、連続して「自分自身を振り返る」「客観的に自分を見つめる」をテーマとした研修を担当させていただく機会がありました。
参加者の皆さんが真剣に自分と向き合う姿を見ていて、あらためて感じたことがあります。
それは、私たち一人ひとりが「客観的に自分を振り返る機会」を意識的に作る必要があるということです。
ジョハリの窓をご存知でしょうか?
自己理解を深めるためのフレームワークで、
「自分が知っている自分」「他人が知っている自分」の組み合わせで4つの窓に分けて考えるものです。
特に注目したいのは「盲点の窓」-他人は知っているけれど、自分では気づいていない領域です。
研修の中で参加者同士がフィードバックを交換する場面を見ていると、
「えっ、私ってそんな風に見えているんですか?」と驚かれる方が必ずいらっしゃいます。
その瞬間の表情を見ていると、フィードバックの持つ力を実感します。
自分では当たり前だと思っていたことが
実は大きな強みだったり、逆に自分では気づいていない癖や傾向があったり。
でも、ここで大切なのは、そのフィードバックを「自分のこととして受け止める」ことです。
「この人は私のことをよく分かっていない」と拒絶してしまったら、
せっかくの気づきのチャンスを逃してしまいます。
フィードバックを素直に受け止め、自分なりに咀嚼して理解を深めることで、
新しい自分の一面に気づくことができるのです。
そして、この自己理解の先には、確実に自分自身の成長が待っています。
自分の強みがより明確になれば、それを活かす場面を意識的に増やすことができます。
改善すべき点が見えてくれば、具体的な行動を起こすことができます。
何より、他人からの率直な意見を受け入れられる人は、周りからの信頼も厚くなります。
私自身も、研修を通じて参加者の皆さんから多くのことを学ばせていただいています。
講師として前に立ちながらも、
「自分はどう見られているのだろう」「今の説明で伝わっているのかな」と
常に自分を客観視するよう心がけています。
そうした積み重ねが、私自身の成長にもつながっていると感じています。
だからこそ、定期的に第三者からのフィードバックを受ける機会の大切さを痛感するのです。
私たちは一人では自分の全体像を把握することはできません。
信頼できる上司や同僚、時にはコーチのような専門家から率直な意見をもらうことで、
新しい自分に出会い、成長し続けることができるのです。
当社では、1on1代行やエグゼクティブコーチングを通じて、
お一人お一人が客観的に自分を見つめ、本来の力を発揮できるようサポートしています。
「最近、自分のことがよく分からなくなった」
「もっと成長したいけれど、何から始めればいいか分からない」
そんな時は、ぜひお気軽にご相談ください。
一緒に「本当のあなた」を見つけ、成長への一歩を踏み出していきましょう。