自分との闘い。
最近のコーチングでは、「変わりたいのに変われない」「やめたいことがやめられない」というテーマが結構あります。
これはまさに『自分との闘い』。
クライアントさんの話を聴いていると、現状に対しての不満が確かにしっかりあります。
でもその不満の高さに対して、「では、どうしたら変われるのか?」という質問に対しては、できない理由が不満と同じくらい繰り返されるのです。
私としては「あなたは変わりたいのか、変わりたくないのかわからない」と思ってしまいます。
クライアントさん自ら『やらない理由』を淡々とおっしゃるからです。
こういう場合、私がクライアントさんにお伝えすることは
①「本当に変わりたいと思っていらっしゃいますか?私にはそう感じませんでした。」
あるいは
②「今までお話されてみて、何かお感じになりますか?」
のどちらかが多いです。
①は、私自身の感想をそのままぶつけるケース。
クライアントさんにかなりストレートにぶつけます。
すごく心に響いていただける場合もありますし、その時は少し苛立ちを感じる方もいらっしゃいますが、こういう方はセッション後にずっと考えてくださって、後で腹落ちしてくれています。
②は、話をずっと聴いている間に「クライアントさんが自分の矛盾に気づいているのでは?」と感じた場合に言うようにしています。
大体の場合、やはり矛盾に気づいていらして、私がさほど突っ込まなくてもクライアントさんご自身でどんどん気づいていかれます。
気づきを得たクライアントさんはとてもよい表情をされます。
涙を流される場合もありますが、その後の表情は晴れ晴れとしていてとても素敵です。
私はその瞬間を一緒に過ごせることがとても嬉しくて、これがコーチングの醍醐味だなと感じます。
もっともっと多くの方に、この気づきを得て欲しいと思っています。
でも時には「変わりたい」と思っていらっしゃるクライアントさんが、「変わらない」という選択をすることもあります。
コーチングは、クライアントさんの『幸福の実現』が目的ですので、コーチがいくら「変わった方がいい!」と感じたとしても、クライアントさんが『変わらない選択』をして幸せであるなら、それが正しい答えなのです。
全てはクライアントさんが自分で決断して行動するだけです。
コーチはそれをサポートするだけ。
何かを提案することも、どこかに誘導することも、一緒に迷うこともありません。
まさに『自分との闘い』をサポートするのがコーチング。
あなたも『自分との闘い』に挑んでみませんか?