「褒められること」に慣れていないあなたへ
先日のとある企業研修でのできごとです。
グループワークで、グループメンバーからそれぞれの良い点を見つけ、1人ずつ伝えてもらうものでしたが、
後で感想を聞くと、「嬉しい」という言葉と共に
「褒められるのが恥ずかしい」「めちゃくちゃ照れる」とおっしゃる方が結構見られました。
どちらかというと女性に多かった気がします。
私は、褒められることに慣れていないのかなと感じました。
すなわち、「自己肯定感」や「自己効力感」が少し低めだなと感じたのです。
なぜそう感じたのか?
実は、私自身も昔から褒められることに慣れておらず、いつも謙遜してきました。
褒めてもらって嬉しいのですが、こそばゆいというか恥ずかしいので、
せっかく人から褒めてもらったのに、
「いえいえ、全然ですよ〜。」と言って思いっきり謙遜し、
その恥ずかしさを隠してしまうことがありました。
すると、相手の方は「そこまで否定しなくても…」的な表情をされてしまったり、
会話がそこからうまく続かなくなることがありました。
また、後になって振り返ると、
「相手の方のご好意を私が踏みにじってしまったかもしれない」と落ち込んだりもしました。
こういう「謙遜する文化」というものは古くから日本で美徳とされてきました。
自分がへりくだることで相手を持ち上げ、敬う。
でも先ほどのように、自分を褒めていただいた時に謙遜してしまっては、
却って相手の方の気持ちを無駄にしてしまうことに繋がりかねません。
こういう場合の「謙遜」がなぜ起こるか。
それは「褒められることに慣れていない」=「自分に自信が持てない」ことだと思います。
「自己肯定感」や「自己効力感」が低いということです。
自分自身がどんな人間なのか、まだよく理解できていないのです。
あなたは大丈夫ですか?自分自身をわかっていますか?
大事なことは、自分の『良いところ』も『そうでないところ』も全て受け入れることです。
あなたは自分の欠点ばかり見つめていませんか?
よく研修中のワークでも、「あなたの長所と短所を10個ずつ書いてください」と言ったら
短所はすごくたくさん書いているのに、長所があまり出てこない人がいます。
まさにそういう人は要注意です!
あなたのよい部分をたくさん見つけて、受け入れましょう!
『ネガティブな部分』にフォーカスするのではなく、
『ポジティブな部分』に目を向けるのです。
あなたは、他の誰でもない、世界でたった1人の存在なのです。
あなたにだけ存在する良いところがたくさんあるんですよ。
短所だけでなく、長所も全てそろってあなたなんです。
自分のことをもっと好きになりましょう。
そして先ほどのシチュエーション、誰かに褒められた時、どう振る舞えばいいか。
簡単です。
にっこり笑顔で「ありがとう。そう言ってもらえてとても嬉しいです。」と言って、
今度は、相手の方のいいところを褒めてあげましょう。
お互いにいい気持ちになれるはずです。
たとえ相手の方に褒めてもらった部分が、今まで自分が認識していなかった点だとしても、です。
あなたの長所がまた1つ見つかったと思って、心に書き留めておきましょう!
こんなことを繰り返すことで、あなたの褒められるのが苦手な部分は少しずつ改善されていくでしょう。
あなたの「自己肯定感」や「自己効力感」は高くなっていくでしょう。
そしてあなたの自信につながるはずです。
ぜひ自分の「良いところ探し」してみてください。
1人で難しいと感じた方は、私がお手伝いしますので、ご連絡お待ちしています!