修羅場経験から得られたこと。あなたも仕事での試練を乗り越え成長しよう!
修羅場経験後に起こる変化について
今回は、私に突然訪れた修羅場経験についてその時の私の気持ちの変化について詳細にお伝えしたいと思います。
修羅場は自分で経験したいと思ってもできるものではありません。ですが、もし経験した場合、そこをどう乗り越えるかであなたの成長度合いが変わります。あなたの成長のために、私の経験を知り、ぜひ参考にしてみてください。
突然訪れた大きな試練
私に訪れた大きな試練は、長男が1歳の時に急に病気を発症し、長期入院を余儀なくされたことでした。
初の育児休暇から復職して半年あまりが過ぎ、育児をしながら仕事をする毎日にようやく慣れてきた矢先のことでした。長男の容体は悪く、一時は死を覚悟するほどで、いつまで入院が続くかわからない状態でした。
私は小さな息子に付き添い、病院に泊まり込んで過ごしました。有給休暇を使い果たし、このまま仕事を辞めなければならないのか思い悩みました。
「なぜ私の息子がこんな病気にならなければならないのか」「なぜこんな目に私が遭うのか」と現実を受け止められず、毎日泣いてばかりいました。
でもある日、私が泣いたところで息子の病気がよくなる訳でもなく、息子がどういう状況になろうとも、これは私に起こった試練であり、運命だと思うことができ、泣くことをやめました。つまり現実を受け入れ、前(未来)を向いたのです。
なぜこんなことになったのか(原因)ではなく、これからどう生きたいのか、息子に私は何をしてあげたいのかという未来に意識を向けました。私はその日から強くなりました。
幸いにも息子の病状は奇跡的に回復に向かい、会社の休業制度を利用した私は無事に休暇終了後に職場復帰を果たすことができました。
これが私の大きな試練、すなわち修羅場経験でした。
試練から得たこと
私がこの大きな試練(修羅場)を経験して得られたことは、
ということでした。事実それ以降、私はどんなトラブルが起こってもまずは、
「今は、あの修羅場ほどのつらさではない。」と思え、冷静な気持ちで判断・対処できるようになったと思います。
実際に、仕事に置き換えてみると、修羅場経験は成功体験に少し似ています。
人は、自分が成長したと思える時には、何らかの試練や難しいタスクをやり遂げた時、またはそれらが他者に認められた時、つまり成功体験が必ず関係しています。
かの京セラの創業者である稲盛和夫さんもこう言っています。
『試練に遭ったら、幸運だと思いなさい!』と。
試練に対して目標を達成し、周りに評価されれば、それが成功体験としてその人の自信につながるでしょう。修羅場は自分から望んで経験することではありませんが、試練は自分から飛び込もうと思えばできるはずです。
自分から積極的に少し難しい仕事や勉強にチャレンジし、成功体験を積み重ね、成長していってください。きっとそれがあなたの自信につながり、あなた自身がレベルアップするでしょう。
まだまだ女性が働き続けるには壁がある
私がこの大きな試練(修羅場)を経験して、もう一つ気づいたことがあります。
子どもが小さいこともありましたが、当時、子どもの入院に付き添うのは、母である女性ばかりでした。事実、私が入院した病院の小さな入院患者には、必ずお母さんが長期間付き添っていました。もちろん彼女たちに仕事など続けられる状況ではありませんでした。
もし息子の入院が長引けば、私もきっと退職という道を選んでいたことでしょう。そうなると、私のキャリアはそこで絶たれてしまっていました。その後、新たにキャリアを磨く仕事につけたかと考えると今でも少し怖くなります。
2020年9月6日付の日経新聞には、
「女性雇用 コロナの逆風」という見出しの記事が掲載されていました。
女性の就業者が多い宿泊や飲食、小売りなどの業種がコロナ禍で打撃を受け、7ケ月で約87万人の雇用が失われました。これらの業種は非正規の女性が多く、不況により雇用調整の対象となったそうです。
これがまだまだ働く女性の現状です。息子が入院していた当時から15年近くが経過した今でも、世界で働く女性の地位はあまり変わっていません。
今後、急速に進む高齢化やコロナ禍でテレワークなど仕事のやり方は大きく変化することが予想されます。
今後の女性雇用安定化に向けて、資格やデジタル関連などの高度な技術を身につけ、女性がより付加価値の高い仕事に移り、新たな活躍の場を広げていくことが今後の日本経済を支えることにつながると思います。
『神様は、乗り越えられない試練は与えない』と言います。
働く女性達、試練を乗り越え、一緒に成長していきましょう!!