「キャリアクッショニング」って知っていますか?
アメリカのビジネストレンドワード「キャリアクッショニング」ってご存知ですか?
私もごく最近この言葉を知ったのですが、アメリカでは景気後退への不安から、
自分もレイオフ(不況による一時的解雇)されるのではと考えている人が増え、
急速にこの言葉がトレンドに上がってきていると言います。
「キャリアクッショニングとは、経済や雇用市場の変化に備え、選択肢を確保するために行動を起こすこと」
〜LinkedInキャリア専門家Catherine Fisher氏より〜
簡単に言うと、
「不測の事態に備えて、次への準備を水面下で行うこと」
つまり
『今の時代、自分の企業だけでなく、コロナのような状況になって
自分が今の会社で働けなくなるかもしれないから、
いつそうなっても大丈夫なように、次への準備をしておくこと』です。
アメリカでは、これがトレンドワードなのかもしれませんが、
実は日本人はこの言葉を知らなくても、意外と行動している人って多いんじゃないかと思うんです。
日本では最近よく「リスキリング」とか「学び直し」とか言いますよね。
最近の若い方は、常にそう思って自分を磨いているかもしれませんが、
私くらいの年代でも最近はこの思考を大体の方はお持ちのように感じます。
マイナスな状況への対策の意味もあると思いますが、
「早期リタイヤして、好きなことを仕事にして暮らしたい」とか
「子育て終わって、自分のやりたいことをしたい」って、ポジティブな理由の人もいるのではないでしょうか?
あるいは、「今の会社が大好きだからずっとここで働きたい!」と感じる方もいると思います。
そんな方でももしもの時の準備はしておいて良いと思います。
コロナのように、いつ何が起こるかわからない時代なのですから。
どんどん行動していきましょう!
不測の事態への対策でも、
ポジティブな理由でも、
やっておいて全く損はありません。
どうせやるなら、自分の得意なこと、好きなことを選んでいただくことをオススメします。
なぜなら、その方が取り組みやすいから。
その方が飽きないから。
やっていて楽しいから。
継続しやすいから。
リスキリングだけでなく、キャリアクッショニングには、他にも様々な行動があるようです。
それは、スキルだけでなく、メンタル面や環境面も整えておくことです。
何か起きた時に慌てたり、落ち込んだりしている暇はないのです。
不測の事態にどう行動するべきか考えたり、優先事項を用意しておく。
キャリアコーチやキャリアカウンセラーに相談しておく。
将来の時のために、人脈を広げる、
試しに転職活動をして自分の力を試してみるなど、
リスキリングだけでなく、いろんなことを想定して準備しておくことが大切です。
そしてもう一つ大事なこと。
『もしものための準備の先には、一体何を実現したいのか?』を理解しておくことです。
もしもの時のためにスキルを身につけて、資格を取って、転職する。
それは何のためですか?
子育てが終わって自分のやりたいことのために、
資格を取ったり、スキルを身につけて、新しい仕事を始める。
新しい仕事を始めたその先には、何があるのですか?
『もう一つその先』をわかっておいて欲しいのです。
私の『もう一つその先』は、
「まずは女性から、さらには誰もが生き生きと輝く社会の実現のため」です。
私一人がクライアントさん1人にできることは小さなことですが、
これをずっと継続すること、
そして一緒に頑張っていく仲間がいることで、
描いた未来の実現に一歩でも二歩でも近づけると思っています。
この『もう一つその先』があることで
モチベーション高く進むことができますし、
何より、進むべく方向を間違えないですむんです。
迷ったら『もう一つその先』を思い出す。
あなたもぜひ考えてみてくださいね!