女性がキャリアアップするための３つのヒント

今や女性もずっと働き続ける時代になりました。

結婚して子どもを産んでも仕事を続ける。

あるいは、結婚せずに独身で仕事を続ける。

どんな選択も自由にできる時代です。

今回は、女性がキャリアアップするために、

また女性が生き生きと仕事を継続していくために、

特に大切な３つのヒントとなる考え方を紹介します。

それは、私がこれまでの会社員生活の中で出会った

尊敬する先輩方から教えていただいた考え方で、

現在も私の中で実践していることばかりです。

ロールモデルではなくパッチワークモデル

この考え方は、キャリアアップを目指す若い女性に多い、

理想を追い求める人にオススメの考え方です。

私も初めての育児と仕事の両立で奮闘していた時は、

社内に目指すべき先輩社員がほとんどいませんでした。

いわゆるロールモデルがいないために、自分の将来像が描けず、

このまま仕事を続けていく自信がないと考えていました。

そんなある日、女性活躍推進を積極的に進めている企業の

女性役員の方からお話を聴く機会がありました。

その方は、「ロールモデルのような理想の人なんてなかなかいません。

それよりも、素敵だと思ういろんな人のよいところを

パッチワークのように集めてモデルにしてしまえばいいんです。」

とおっしゃいました。

そうなんです。人によって能力も異なり、育ってきた時代や環境も違う。

そんな現代社会で、しかも同じ社内に理想に近い方を見つけるなんて困難です。

よいところ、尊敬すべきことを持っている方は女性だけに限らず、男性にもたくさんいます。

社内にいなければ、社外にでも見つければよいのです。

この考え方を知ってから、私は「あの会社のＡさんの明るさが素敵。」

「Ｂ部長の決断力はすごい！」などパッチワークモデルを使って、

いろんな方のよいところを学んで取り入れています。

幸運の女神には前髪しかない

これは、かの有名なレオナルド・ダ・ヴィンチの言葉だそうです。

キャリアアップのチャンス到来に対して、

女性が取るべき行動について表現しています。

「チャンスは一瞬。

幸運の女神には前髪しかないから、通り過ぎた後に掴もうと思っても、

後ろ髪がないので掴めない。

つまり、チャンスが来た時にはすぐに前髪を掴んで挑戦しましょう。」

という意味です。

自分からチャンスを取りに行ってもよいのです。

「あなたを管理職に」や「あなたをプロジェクトのリーダーに推薦したいんだけど」

と言われた際には、「私なんてとても…」と尻込みするのではなく、

キャリアアップを恐れず「ぜひやります！」と幸運の女神の前髪を掴みにいきましょう！

レオナルド・ダ・ヴィンチもよく言ったものです。

幸運の神様も『女神』いわば『女性』なんですね！

お互い様の精神で

この言葉は、女性がキャリアを積んでいくために、

または、仕事を継続していくために、最も大切な考え方です。

私は人から何か施してもらうと、

必ずお返しをしなければ気が済まない性格です。

親切にされっぱなしでは、申し訳ないというか、なぜか気持ち悪いのです。

そんな私ですから、子どもが小さな頃は朝早くの出社や残業ができず、

他の人に頼りっぱなしで、肩身が狭く申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

そんな時に気づかされたことが「お互い様の精神」という考え方です。

育児中は何かと時間に追われ、急な休みや早退もやむを得ない場合が多いです。

その際は、他の先輩社員や後輩社員に助けてもらうことが多いです。

今でこそ、男性も育児休暇を取得する人が増えてきましたが、

多くの男性や独身女性は、ほとんど手厚い制度の恩恵も受けられず、

サポートしてばかりで、育児女性ばかり保護されていると思うかもしれません。

でも、そんな人も将来病気になり、通院しながら

勤務を続けないといけなくなるかもしれません。

あるいは、親の介護が突然始まり、

時短勤務を余儀なくされるかもしれません。

人生には様々な問題が急に降りかかってきます。

そんな時はもしあなたに少しだけでも余裕があれば、

仕事を手伝ってあげられます。

自分だけは絶対に人に迷惑をかけないと思っていても、

いつか誰かに助けてもらう時が来るかもしれないのです。

その時の考え方が『お互い様の精神』です。

どんな時も他人を助けてあげたり、自分が助けてもらうこともあると思って、

助け合いの精神で、仕事に向き合うことが大切です。

この考え方を知り、私は人に助けられてすぐにお返しできなくても

いつの日か、お返しできればいいと思えるようになりました。

また、助けてもらった本人にお返しできなくても、

他の人に何かしてあげることもできる。

皆が『お互い様の精神』を知っていたら、

それが助け・助けられの連鎖となり、

とても素敵な職場の風土ができていくのです。

「お互い様の精神で」。私の大好きな言葉です。