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若手社員とのコミュニケーションに悩む人へ

Z世代を中心とした若手社員とのコミュニケーションに悩む企業は増えています。
それが原因で離職につながることが非常に多く、頭を抱えていることでしょう。

では、どうすればよいのでしょうか?
起こっている問題は、世代間ギャップが大きいこともその要因の1つです。
私たち上司世代は自分たちが受けてきたリーダーシップ、
例えば「上司の背中を見て学べ」とか「上司に質問に来る前に、自分なりに考えてから質問に来い」とか
それが当たり前でしたし、そのリーダーシップが人を育てるのによいと思ってきました。
しかしながら、私たちの世代と今のZ世代を中心とする世代と
あまりにも生きてきた時代が違いすぎて、価値観や考え方が大きく変化しています。
私たちの考える「当たり前」が全く通用しない世代なのです。

また、それに加えて、上司と部下の「関係の質」が整っていないことも挙げられます。
Z世代だけに限らず、人から指導を受けたい、学びたいと思うには、
まずはその相手との信頼関係が成り立っていることが前提です。
いくら上司とはいえ、全く世代や考え方が異なる人から勝手にアドバイスされても、
自分には当てはまらないと考えるのは仕方のないことでしょう。

マサチューセッツ工科大学のダニエル・キム教授の提唱する「組織の成功循環モデル」が
まさにこのことを示しています。
成果を出す組織は、まずは「関係の質」を整えます。
そうすることで部下の「思考の質」が高められ、
「行動の質」が良くなり、最終的には「結果の質」が上が理結果が出ていく。
そして更に上司と部下の「関係の質」も高まっていくというサイクルに入ります。

部下との信頼関係を築くには、まずは『傾聴』これに限ります!
徹底的に部下の話を聴くだけです。
間で口を挟んだり、上司側の成功事例やアドバイスは厳禁です。
とにかく、部下の話に耳を傾け、固定概念や思い込みを持たずに
部下の立場になって考えてみることです。
そうすれば、少しずつ部下の不安や悩みに気づくことができます。
悩みに気づいてすぐにアドバイスするのはダメです。
聴いて聴いて聴く。
それを続けていれば、部下は少しずつ心を開いてくれます。
上司の失敗事例などの自己開示はOKです。
でも上司からアドバイスはしない。
して良い時は、部下からそれを求められた時だけです。

信頼関係がしっかりと結べた時、すなわち「関係の質」ができてしまえば
そこからは上司側の経験談やアドバイスも有効になるでしょう。
いわゆる部下の「思考の質」を高めるチャンスです。

まずは、「関係の質」づくりから始めましょう!
ぜひ試してみてください!

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