親離れ、子離れできていますか?
本日、息子はようやく大学の入学式を迎えました。
遠方のため、私や夫は出席せず。
会場に保護者は入れなかったようです。
ただ、今の入学式って心配する親のためか配信してくれるんですね。
私もそれを自宅からしっかり拝見いたしました。
もちろんわが子の姿が見えるわけもありませんが、会場のどこかにいることを信じて。
(後ほど連絡が取れ、ギリギリ間に合ったそうです。)
さて、今日の本題ですが、
私のように、いえ私以上に子離れできていない親がどれほどいるのでしょうか?
今日は、息子が一人暮らしを始めるにあたって、
世の中の事情がどうなっているのか、
知人や友人から見聞きしたことも含め
また将来、お子さんが独立する日のために、
今すぐにできること、将来までに準備することをまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください!
親離れ、子離れできていないこと
いろんな場面で存在していると思いますが、
気になる点についていくつか取り上げます。
①親子の距離感の近さ
ご近所付き合いも減り、核家族化が招いたことではあるのですが、
幅広い年代の方との触れ合いが減り、親と過ごす時間が増えたこともあるのでしょう。
以前と比べて、親子の距離感は近くなっています。
例えば、昭和の父親のような、怖くて話ができないというような関係ではなくなり、
恋愛相談までするほどのまるで友人のような親子関係はとてもよい関係のように思います。
ただ一方で、親のアドバイスも聞かなかったり、親に対して乱暴な言動をしたりと
「年上は先輩だから敬う」という考え方が希薄になっている気がします。
親だけでなく、学校の先生に対しての態度からもそう感じることが多いです。
今後、社会人になり、就職して苦労することのないように、
自分がどれだけ優秀であり知識が豊富だとしても、
自分より長く生きている人を人生の先輩として敬う気持ちは持ってほしいと思います。
②親の過干渉
「危ないことのないように」「心配だから」という理由で
子どもの居場所を常に確認したり、LINEなどでたくさん連絡を取ったりしていませんか?
私のような地方在住だと、駅や学校まで親が毎日車で送迎したりというのも昔に比べて随分増えました。
今回息子が一人暮らしをするにあたり、不動産屋の方から聞いた話だと
「子どもと1週間連絡が取れないから心配だと連絡をもらって
親の代わりにアパートを訪問したら、普通にお子さんは部屋にいた」という笑い話。
親元を離れて暮らすお子さんのことは心配で仕方ないのはわかりますが、
『便りのないのが元気な証拠』だと思って、そろそろ子離れする必要があるのではないでしょうか?
③親の転ばぬ先の杖
「失敗したらかわいそう」「ショックで立ち直れなくなるのでは?」と過剰に心配して
子どもが失敗しないように、常に先回りして障害を取り除いたり、安全な道ばかり歩かせていませんか?
親の心配し過ぎのせいで、子どもは親や他の誰かがサポートしないと行動したり決めたりできなくなってしまいます。
人に褒められたり、認められることばかりを求めるようになります。
他人の顔色ばかりを気にしてしまうようになるのです。
また、失敗をほとんど経験せずに成長してしまうと、
大人になってからの些細な失敗やミスでそれこそ非常に落ち込み、メンタルダウンしやすくなります。
就職して、ステップアップのための転職ならよいのですが、
今の職場からただ逃げるための転職であれば、どこに就職しても満足できるところはないでしょう。
今からできること
上記のようなことにならないために、今からすぐにでもできることをお伝えします。
これまでもブログで何度かお伝えしてきましたが、
それはズバリ、子どもへの過干渉をやめることです!
子どもを心配し過ぎないことです!
子どもにいろんなチャレンジをさせましょう。
失敗をたくさんさせましょう。
親が何でも手を差し伸べることをやめましょう。
それが子どもの成長のためになるのです。
かわいい子には旅をさせよ、です。
何度も失敗して、そこから這い上がり、
多くの経験を積んで、お子さんは強く、逞しく成長します。
だから、お子さんを信じて、見守りましょう。
もう一つ大事なこと。
失敗した時は、「大丈夫。あなたなら次はできるよ。」
うまく行った時は、「すごいじゃない。頑張っていたの、知ってるよ。やったね!」
って、励ます言葉をかけてあげましょう。
将来までに準備しておくこと
子どもはいつかは独立して、ご両親の元を離れていきます。
子どもは子どもの人生、ママやパパもご自身の人生があります。
子どもの人生を親が生きることはできません。
子どもべったりな人生をしていては、いつか子どもが独立して行った後、あなたは抜け殻になります。
心にポッカリと穴が空いてしまったような状態です。
だからと言って、独立したお子さんの後を追いかけたり、
連絡を必死に取ろうとすることは、
お子さんのためにもなりませんし、あなたのためにもなりません。
その時こそ、親離れ、子離れのチャンスなのです。
お子さんのために頑張ってきたあなた。
自分よりお子さんに時間や労力を注いできたあなた。
お子さんをとても大切に思っているんですね。
これまで本当によく頑張ってきたと思います。
そろそろ自分の時間に戻っていいんです。
お子さんはお子さんの人生を歩き始める時。
あなたはあなたの人生を再びしっかり歩き始める時なのです。
少し寂しいけれど、
わが子が、より成長する機会です。
手を差し伸べたいのをグッと堪え、見守ってあげましょう。
さらに、子どもが巣立った後に心がポッカリ空いてしまうのを防ぐために、
お子さん以外に集中できるようなお仕事だったり、趣味などを
独立までに準備しておくことをお勧めします。
私も、子どもと向き合う時間を作るため、
会社をやめて時間を自由に使えるようにすると共に
自分のやりたい仕事を少しずつ始め、
息子の一人暮らしのこの時期のために準備をしてきました。
それでもやはり、息子1人抜けたわが家は寂しく感じます。
私にはまだ下に2人、子どもがいますので、
仕事と子ども2人に向き合えるのでよいのですが、
3番目の子が巣立つ頃までには、自分自身の仕事や生きがいに
もっと集中できる環境を準備しておかなくては、と
今回息子のことを経験して、強く思いました。
おわりに
4月に入り、新年度が始まりました。
大学の入学式だけに限らず、入社式に両親が出席する企業も見られる時代です。
採用面接でも、必ずご両親の意向も確認する時代です。
企業も親をも巻き込まないと、どんどん転職を繰り返す若手社員を引き止められない時代なのでしょう。
それが当たり前の時代になりつつあるのかもしれませんが、
私はやはり少し違和感を感じます。
自分のやりたいことをやるのに、親は関係ありません。
自分の人生について、やはり自分で決め、自分で道を選択していくべきだと思うからです。
なぜなら、親は子どもを近くでずっと見ていられません。
いつかは子どもを残して旅立っていくからです。
子どもが1人でも生きて行けるようにしておかなくてはなりません。
その将来を思えば、私がこれまで書いてきたことも納得できるのではないでしょうか?
子どもが自分の足で、自分の人生を歩いて行けるように。
子離れの時期をしっかり見極め、準備していきましょう。
そして、子離れの時期って、あなた自身がさらに成長するチャンスなんです!!!